みなさま、こんにちは。
Youtubeの登録者数が少しずつ増えてきていて、密かに喜んでおります。
今週は何について語ろうかとずっと考えていたのですが、特に何も思いつかなかったので今日あった出来事、考えたことを書こうと思います。
毎週木曜日の午後は英会話のグループレッスンがあるので、午前中に予習をします。車で行くことが多いのですが、今日はバスで。
私はバスに乗るのが結構好きです。あの特有の振動とか、匂いとか。私の住んでいるところは田舎なので、平日の昼間なんかは乗っている人が自分だけとかよくあります。その時の、広いバスの中を一人で占領している特別感。
今日は、移動中に音楽を聴こうと思っていたのにイヤフォンを忘れたので、カバンの中に入れていた読みかけの本を読むことに。村上春樹の「一人称単数」です。今年の7月に出版されていたのをたまたま目にしてタイトルと表紙に惹かれて買いました。
大ファンと言うわけではないけれど、好きな小説家は誰?と聞かれて「村上春樹」と答えるくらいには好きです。というか、ほぼ彼の小説しか読んだことがないというのが正解かな。ちなみに本を読むのは苦手。
「一人称単数」は8作品が収録されている短編集なのですが、その中にジャズやビートルズやクラッシック音楽の話が出てきます。しかも結構詳しく。
例えば、「ジョビン作ではない二曲は、過去にパーカー自身の優れた演奏で知られるスタンダード曲だが…」とか「シングル盤『キャント・バイ・ミー・ラヴ』はアメリカで…」とか「フランクとドビュッシーのヴァイオリン・ソナタが…」とか。
もちろんわからなくても理解できるけど、その物語の本当の面白さは分からない。それが悔しくて、私はいつもそのアーティストや曲、当時の時代背景を調べたりしています。そして、その知らなかった曲を聴きながら、この小説を読むことが最近のお気に入りです。
私は知らないことを知るのが大好きです。知って何がしたいと言うわけではなく、ただ知ることが楽しい。特に人に対して。新しい曲を聞いた時は、誰が作曲したのか、誰が歌っているのか。新しい土地に行った時は、どんな人たちが住んでいるか。新しい食べ物を食べたときは、誰が作ったのか。
その人たちが何を考え、何を感じているか。そして、私がなにを受け取るか。
そんなふうに「知らない」をコレクションすることが、とてつもなく楽しい。そして未知には終わりがないことが嬉しい。知らないことが無限にあるからこそ、知ることが楽しいし、知ることを躊躇する必要がない。そう思います。
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英会話の後、お気に入りのコーヒー屋さんでコーヒー豆を買い、またバスに乗って帰りました。窓から夕焼けの光が差し込んできていて、綺麗だったな。
では、また次回。